ぐれーっ
"ぐれ"と呼ばれている超人見知りな俺。でも、じいじだけは大好き。
俺はじいじが作っている畑で生活していた。じいじの車がやってくるとどこからともなく
のっそのっそと巨体を現わし、じいじの車にスリスリ、スリスリ・・・。じいじぃ。
でも、じいじ以外の人がいるとなかなか寄ってこないし、触らせてもくれません。
この時も女将がいたので、ぐれはじいじになでなでしてもらいたいけど、女将がいるので、イライラしているようです。
うぅ〜もぉすねちゃうんだもんねぇ。
もぉぉぉ
うりゃっ、ドンっ
もっいいっ。帰る。ドスドスドスッ。
バイバイ、ぐれ。
実は、この少し後、ぐれは姿を見せなくなったのです。
じいじが借りていた畑に他の建物が建つことになりじいじも畑の場所をよそに移しました。
今もどこかで元気にしていてくれることを祈る。
ぐれーっ